塩ラーメン べんてん@高田馬場
人は愚かなので、大切なものが失われると知って
はじめてことの重大さに気付いたりします。
それから慌てて長蛇の列に身を置き
3時間半も待ち続けたりするのです。
ぎらぎらとした日差しに肌を焦がしながら
神田川のせせらぎに耳を傾けながら
それこそ時間はたくさんあるものですから
ああでもないこうでもないと、考えるのです。
思えば、かつての私はガッチガチの
二郎原理主義者と言ってよいほどの愚か者だったので
熱狂的なファンのいるべんてんとかいう店?
ふん、二郎だよ二郎、べんてんがどうした、などと
全く以って意味のないこだわりを振りかざしては
己の偏狭さに気付くこともなく
あるとき、まあ食ってやるかぐらいの気持ちで立ち寄ると
私のような愚か者に目の覚めるような往復ビンタ
いやいや本当はもっとやさしく
そんなに意地張ってると、肩こらないかい?と
言い含めるような珠玉の一杯
本当に目が覚めました。
それ以来私は、むしろ以前よりも二郎を食べてるという
お前はいったい何を聞いていたのだという展開ですが
それはつまり、無理してバランス考えることなどせずに
心の命ずるままの一杯を心がけているからで
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