無鉄砲@沼袋
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なぜ私は西武新宿線の野方駅前にいるのか。
一応、説明できないことはないのだが。
先日、新宿のお店に傘を忘れてしまい。
本当は来週取りに行こうと思ってたのだけど、
外を見ると雨がぱらついてきたので、
それならば新宿駅から濡れずに行けるその店で
傘を受け取ればちょうどいいではないかと
仕事が終わってから新宿に向かったわけで。
で、どうせ新宿に出たのなら、新宿から遠くないところで
行ってみたいと思っていた店に行ってみよう、と。
そして、野方。
改札を抜け、踏切で少々待たされたあと、
商店街をとぼとぼと歩く。
時刻は21時を少しまわったところ。
実は、自信がなかった。
お店の閉店時間は21時だったか、それとも22時だったか。
そんな状況で出向くか?というツッコミに対しては
返す言葉もないのだが。
心の中でそれが男というモノだ、とうそぶいてみるも、
それではただのダメ男だ。
押尾だ。
酒井の夫だ。
いやいや、彼らは心の中でうそぶきもしまい。
感じたままにダメる。
そんな奴らと比べたら、
しょせん私は小さい人間だ。
と、世の男たちを卑屈にさせる何かが
彼らにはある。
そしてたぶん、その「何か」は私にとって
最後まで「何か」のままなんだろう。
が、それでいいんだと思う。
ふと、妻を思った。
「今、どこにいるの?」と妻は聞く。
「野方」
「ノカタ?」
おそらく妻の地図に、野方は載っていない。
妻にとってはノカタも
アンタタナリボも
バンダルスリブガワンも
そう違いはないはずだ。
「なんでノカタに?」と妻。
私は説明する。
先ほどの説明だ。
私にとっては筋が通っているが
妻からすれば、取って付けたような説明かもしれない。
夫が内緒で名も知らぬ土地に来ている。
しかも、わけの分からない言い訳をしている。
妻は不審に思うだろうか。
いや、思わない。
相手がラーメンだから。
これが、「私とラーメン、どちらを選ぶの!?」
なんて話になったら、めんどくさいことこの上ない。
が。
ちょっとはそんな風に言われてもいいかな、と思う。
ラーメンに嫉妬してほしい。
「そんなにラーメンがいいなら、ラーメンと結婚すればいいのよ!」
困ったなぁ、などと呟きながら、
なおもしどろもどろの言い訳をする私。
最後に、「もう、次は許さないからね!」などと言われ、
はいはい、と
娘たちには絶対しちゃダメと教えている二度返事を
あえて返すのだ。
「もうっ!はいは一度でいいのっ!」
「はいっ」
そんな時間が、とても愛おしかったりする。
しかし言っておくが、あくまで「ちょっと」だ。
いつもこんなこと言い合ってる家庭は、いかがなものか。
ところで、押尾だの酒井の夫だのは、どうだったのだろう。
味噌麺処 花道。
開いてた。
中で2人、外で3人の待ち。
商店街の小料理屋かなんかを
ほぼ居抜きで使っているのだろうか。
ちょっと古びた感じが妙に落ち着く。
以前は店内に熱がこもって大変だったそうだが、
その点については先日改装を終えたらしく、
暑苦しいといった感じは微塵もなく。
辛味噌らーめん(750円)。
濃厚な豚骨スープと味噌が見事に調和している。
具も麺も、それに負けないよう計算されていて。
もし私がこの地に居を構えていたならば、
商店街にこんないい店がある、
それだけでとても豊かな気分になれる
そんな気がした。
家に帰ると、妻は寝ていた。
その横には娘たち。
いや、厳密に言うと娘の寝相が酷いので
横なんてものではなく
妻の周りに娘が散らばっている状態だ。
そんな他愛もない光景に、幸せを感じる。
今日食べたラーメンのおいしさは、
そんな幸せの上に成り立っているのだと思う。
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