二郎のかけらを探しに 蓮爾＠登戸

わざわざ遠方に赴いたときに限って
死神は微笑みます。

あっちとこっちどちらにしようかと
迷った末の痛恨のババ引き。
あっちは今からでは間に合わず。

さてここが思案のしどころで
下手に脳やカラダが二郎モードになってしまうと
異物を受け付けなくなってしまう。

ここにおける異物とは普通のラーメンの類を言いますが
いくつか頭に浮かぶ、近くにある良質のラーメン店も
この状況では屁の役にも立ちませぬ。

ということで、二郎脳と二郎カラダが許せる線での着地。
ここであれば、たとえ二郎でなくとも
二郎のかけらなら落ちているはずなので。

小ラーメン（700円）麺少なめ　ニンニク少し

ああ、安心のカオス。
安らぎの雑然。

二郎が二郎であるがために二郎であればよいところを
二郎でなくとも二郎的でありたいと願うがゆえに

二郎の二郎たる面をことさらに二郎とせんと
その様は却って二郎から遠ざかる危険を孕みつつ

首の皮一枚で二郎的
でも明日はそうじゃないかもしれない。